ギズモバイル

レディ・プレイヤー1のギズモバイルのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

<ザックリ評価>
自由度高めの次世代ネトゲに現実世界の大人の事情を持ち込む野暮な悪人とトレジャーバトル。VR&オマージュ映画の一つの到達点。

<魅力>
・予告編
・王道的展開
・オマージュ祭り

<不満>
・若干寒い演出

<詳しい感想>
本編も相当面白いが、そのパーツを組み合わせた予告編の完成度が未だかつて観たこと無いほど高かった。直訳を削り落とした字幕も非常にセンスが良い。とはいえ、決して観客を騙すような予告演出はしていなかったし、本編の高い魅力をそのまま忠実に表現する、模範的な予告編だと思う。まあ、本編に関して言えば個人的にはヴァンヘイレンの使い方や、序盤のナレーション解説がお世辞にも上手とは言えなかったので、完成度及び心理効果としては予告編が完全に上回っていたけど。

ヴィランを出し抜く方法がなかなか斬新で面白かったけど、あそこまで外部から介入できるならチートやり放題な気も。GMの存在を感じなかったし。

オマージュというかキャラの引用度に関しては既存の映画と比較しても規格外のレベルで、この作品の魅力の半分はそのへんに依存していると思う。オマージュに逃げてるような作品はありがちだけど、この作品は高い映像クオリティも相まって鑑賞者を楽しませるセンスが十二分に高かったので、昨今流行りのオマージュ映画として一つの到達点と言えるのかもしれない。これ以上完成度が高く、一般受けする作品は考えにくいので。続編が出たとしてもインパクトは弱くなるだろうし。

【予告編】
https://www.youtube.com/watch?v=lT1OMfdz_5Q

<蛇足>
シャイニングをやたら引っ張っていたけど、ぶっちゃけ本家より面白いし怖かった。これはホラー苦手な人にとってはかなり強烈な不意打ちかも?(笑)