MARIASAKURAI

レディ・プレイヤー1のMARIASAKURAIのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
2.4
微妙だった。

第1に、この作品、映画好きな人からみたらどう思うかってところ。(それをエイチがかなり説明的な表現で説得しているようなシーンがあったけど。)普通に仲間はずれっぽい感覚になると思う。
そして辻褄合わせの詰めの甘さに納得がいかない。ゲームの作者が私達と同じ世代でこのゲームを作ったからこういう要素が満点っていうのはわかる。でもそれでさえ「古い映画だね」と言われてしまう事を考えると、その何十年先の若者が興味あんのか?結局好きな物を取り入れたい欲望の上に後付けしたような感覚になった。
出てくる研究者や仲間も一目でわかる「ナード」「オタクっぽい」感じにするのもかなりわざとらしいし、そういった人達をファッションとする傾向が今流行っているのもあり不快に感じた。
肝心の物語といえばそういうオタクが活躍するっていう、一言でまとめると簡単だけど、ゲームの作者に依存して一致団結っていうのはかなりオタクっぽくないなと思った。
本物のオタクで地味な奴とは、いつだって1人だ。コンビを組まないキャラクターってあるけど、結局は誰かに依存している。
そしてゲームの作者である1人のじいさんに固執して現実をこれでもかというぐらい見ていない。最後はそういう事を言っているのだろうけど、オタクがギャルになるサクセスストーリー的な展開にしか見えなくてこっち側が感じる現実味は薄かった。いろんな映画のオマージュもあったけど、それに頼っているわけではないおもしろさが欲しかった。それは映像の凄さではまかなえないのかって。

最初は映画好きへの気のてらい方がすごいけどスピルバーグがそれをめちゃめちゃ楽しくしてくれるのではないかと思っていたけど、割と残念だった。
MARIASAKURAI

MARIASAKURAI