もけ

レディ・プレイヤー1のもけのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.5
元ゲーマーでオタクの自覚もあるので、この祭りに乗らないわけはないと思い鑑賞。

しかし、9割のネタがわからず、自分のオタクとしての浅さを実感することに。

見よう見ようと思って見てなかった『シャイニング』くらいは観ておくべきだったとかなんとか。

例の日本産人型巨大ロボットが出てきたときはアガりましたが、その部分しか反応できないんじゃ、そのアニメ自体を見た方がいいんじゃね?と自分につっこんでしまったり。

オタクネタがわからないとなると、SFアドベンチャーなボーイミーツガールものになるわけで
ボーイミーツガール的なのものに絶望的に興味がない自分としてはノれず。
(リアルの自分に会ったら幻滅するとか言って、ふつーにかわいいのは反則だとおもうんだ。コンプレックスだから自己評価が低いのはしょうがないのかもしれんけど)
アドベンチャーものもあんまり向いてないので、鍵探しもわりとアッサリみつかっちゃった感を覚えてあまりノれず。

既に何度も言っていますが、ドラマ重視で映画を観るので相性がとても悪かったです。

悪役がアメリカンなゴリゴリマッチョエリート(アバターが)というのが、ついこの前観た『シェイプ・オブ・ウォーター』のストリックランドを思い出して、ゴリゴリマッチョエリートのオタクの敵さ加減をひしひしと感じました。(たいていの人は嫌だとおもうけど)

とは言え、子ども時代は現実逃避のためにゲームしかしてなくて、ゲームの世界に住みたいとか割と本気で思ってた残念なゲーム中毒者だったので、オアシス創設者のハリデーさんには共鳴する部分もあり、そういう孤独を背負ったクリエーターの存在に文字通り神々しさすら覚えました。
自分の後継者を選ぶのに、自分と同じレベルのオタクで、ハリデーさん自身を深く理解している人をゲームを通して見つけるというのがまた、オタクを貫き通していてかっこよかったです。
自分の作った作品を、あそこまで遊び倒してくれたらクリエーター冥利につきるでしょうね。
そして、25セント。
オタクとしての本気、クリエーターとしての心意気、そしてオタクの友情。
そのドラマは美しかったです。
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