いんげん

レディ・プレイヤー1のいんげんのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.7
「俺はガンダムでいく!」

ずっと観たかったレディプレイヤー1。しかしながら予定がなかなか作れず、やっと本日3Dで鑑賞。
何だよこれ、ただの最高映画かよ!

まず導入のオアシス世界の説明、上手すぎる。現実世界の生活見せておいてからのゴーグル装着してそのままグラスにオアシスを映し出して入っていく撮り方。世界観分かり易すぎる。
奇をてらって、まずVR世界でドンパチ見せてから客を掴んで…みたいな変化球は使わず王道の直球勝負!
そう、これでいいのよ。「これは現実で遊ばれているゲーム世界の話」っていうのがスッと入ってくる。リアルとバーチャルをくっきり分けて平易に見せるこの作り方。大正解。この手の作品には珍しく全く混乱しなかった。もちろん他作品はワザと曖昧にして「これはゲームなのか現実なのか?」を狙ってるのもあるけど、結局わかりにくいのが多い。マトリックスとかすげー面白いのに、その辺がちょっと不満なんだよなー。
名作アニメ映画サマーウォーズにもVR世界「オズ」が登場するが、レディプレイヤー1の方が冒頭の説明がとっても分かり易い。ビジュアルで説明する力が圧倒的なんよな。

CGのゲーム内キャラと、実写のリアルキャラが同フレームに居てても違和感なくて、アバターの程よいゲーム感が今の時代のアニメCGとマッチしてたのも高評価。分かり易い。

作品テーマも良かった。とかく「やっぱりゲームの世界よりリアルが大事!」っていうクソみたいな結論に陥りがちな舞台設定なのに、「ゲームめっちゃ楽しいけど、オアシス火曜と木曜は休みにしてリアルで休もうぜ」って落とし所が良いよね。週5でゲームはやっとかなね!

バーチャルで知り合った仲間がリアルで続々と集結してボスと戦うという胸熱展開めっちゃ好き。「ネカマに注意しろ!」と諭していた仲間のエイチが実はネナベだったり、端末にパスワード貼っつけちゃうオッさんならではのガバガバセキュリティだったり。もうね、いちいち上手すぎるねん!

金田バイクやらデロリアンやらスト2やらオーバーウォッチやらガンダムやらシャイニングやらチャッキーやらアイルビーバックやら、オタクカルチャーてんこ盛りについては他の賢人たちが死ぬほど語ってると思うので、俺はこの作品のとにかく分かり易い映画力を高く評価しまくりたい。

でもラストに繰り出した波動拳が、かめはめ波だったらさらに加点してたかなw
あとウルトラマンが円谷プロNGで出せなかったそうだけど、きっとガンダムの代わりにメカゴジラとバトルする予定だったのかな?あと30秒で活動限界みたいな描写あったし。
しかしウルトラマンVSゴジラとか、もう昭和の日本映画やんけwww

とにかくめっちゃよかったー!
俺ならガンバスターか、エヴァンゲリオン初号機でいく!!