やぶきかんた

レディ・プレイヤー1のやぶきかんたのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.9
誰かスピルバーグに会ったらお礼を伝えておいてください。
個人的にはキューブリックがフューチャーされたところがとってもニヤニヤした。
物語自体は貧困層の男の子が夢を掴むというシンプルオブシンプルな構造。だが、それでいいし、それがいいですよね?

まさに、映画を見て育った最初の世代の映画監督、ミスター映画小僧と言われる映画監督、スティーブンスピルバーグにふさわしい映画。そして、スピルバーグだからこその説得力。そういう意味では彼にしか描けない映画。
80、90年代のあの頃についてスピルバーグと共に振り返りながらコソコソと内緒話をする感覚に終始ニヤニヤ。
割とミーハーなネタしかわからなかった自分ですらこんなに楽しめたんだから、彼と同じ映画小僧達にはもっともっとたまらないんだろうなと羨ましくもあった。

ラストのハリデーのセリフ
「私のゲームで遊んでくれてありがとう」と共にさよならを伝えるシーンはスピルバーグからのメッセージのように感じた。
さながら「私の映画で遊んでくれてありがとう」ではないのかと。
「リアリティこそがリアル」であり、現実を生きることこそが大切である。だけど、その人生の中にはゲームや映画があって虚構によって私たちは夢を見て、胸を高鳴らせ、友情や愛を学び、又、得て、現実を生きる力にする。
虚構バンザイ。そしてスピルバーグも紛れもなくそうやって生きてきた。
「これはあなたの映画だ」と言っていたスピルバーグの意図があのシーンで解放されていた気がする。あなたの青春の映画である。
あなた=観る者であり、観る者=スピルバーグでもある。
したがって「これは私たちの映画だ」と感じる。
何回も見たい映画かな。