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レディ・プレイヤー1のsomaddesignのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
5.0
やっとこ鑑賞。


70年代後半〜80年代前半のポップカルチャー要素が沢山の詰め込まれてて、あれやこれや探して見るの楽しい。
おっさんならずとも、誰もが一度は見たことあるであろうキャラクターのオンパレードで、いちいち権利関係クリアするの考えると気が遠くなる。世界中でこんな映画作らせてもらえるのスピルバーグだけでしょう。劇中でてくるポップカルチャーのいくつかはスピルバーグ自身が作り上げたものだし、スピルバーグだからこそ他の権利関係もクリアできたんじゃなかろうか。
(原作だとハリデーはスピルバーグを模したキャラらしいし)


画面の隅々にまで渡るポップ小ネタが楽しい反面、ストーリーそのものは凡庸っちゅうかちょっと退屈。
小ネタを差し引いた世界観が傑作「26世紀青年」のディストピアそのものだったり、三船敏郎や黒澤明、キューブリックへのオマージュといったスピルバーグの映画愛をこそ炸裂させてる痛快娯楽劇だと思った。

サイモン・ペッグに至っては、長年のスピルバーグ愛がこじれまくって「宇宙人ポール」まで作った上に、遂には念願叶って出演してしまった。きっと「ギャラいらねえ!」と喜んだろうな(о´∀`о)

マーク・ライランスはとても「ブリッジ・オブ・スパイ」の時と同一人物に見えない芸達者ぶり。どことなくスピルバーグっぽさを感じる造形もさることながら、20代のオタク青年にも70代の好々爺にも見える振り幅がスゲエ。


仮想空間だからこそ、人種や性別を乗り越えて協力しあい、最後には大きなうねりとなるクライマックスは「サマーウォーズ」っぽくもあり、そもそもそういう話ってスピルバーグの十八番だったような。


(繁忙期が長引いて、映画を見に行けてない。行けたとしても予習・復習がままならず、いつにもの増して書き殴り。不十分な出来もまたその時の記録になるハズと思って残す)

39本目
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