地べた飯喰三郎

レディ・プレイヤー1の地べた飯喰三郎のレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.3
最初の30分くらいは 「何やコレ、、、」と思いながら観ていました。『何でコイツら2045年なのに全員80年代のもんばっか好きなんや(★ゲーム開発者が80年代のポップカルチャー好きの設定だとしても)』『5年もかかって何でこんな攻略法を見つけられんのや』『いい大人が職場でVRすんなや』など、自分の心の中の『何やコレ感』が止まりませんでした。
主人公のティーンエイジャーが 現実世界から目を背けて仮想現実のゲーム世界にしかリアルを感じないところが特に好感を持てず退屈していました。

が、物語中盤のクラブシーンのヒロインの台詞『あなたは夢に恋してるのよ』発言ごろから 自分の中のこの作品に対する 『好き』 が止まりませんでした。前半の主人公がゲームの世界にしか幸せを見いだしていないのも布石だったのでしょう。

ドラマとしては良くも悪くも王道な展開ですが、、、ゲーム開発者ハリデー氏は明らかにスピルバーグ自身をモデルにしているでしょう。そうやって観ていくと ハリデーの語る台詞は、ただの映画好きだった少年がそのまま大人になり やがて世界的大ヒット作を連発してきた監督自身の言葉に聞こえてきて 感傷的になります。(原作の本のクライン氏がそう書いてるのもあるかと思いますが)
バーチャルな世界をモチーフにしていますが作品の根底には作り手のリアルが入り込んでいる、血の通った映画だと思います。

また自分はガンダムに対して別段思い入れはないのですが、例のシーンのあの台詞「僕は〜」を聞いた瞬間は 『熱盛!』と叫びたかったですね!

キューブリックシーンは良く出来ているし、ポスターも良かったです。パンフレットも買ってしまいました。まぁとにかく個人的にはとても楽しめました。

一つ気になるのは 自分が映画館に行った時、人は入っていましたが 自分も含めて周りはおっさんだらけでした。おそらく これからバーチャルな世界がもっとより密に生活に入り込んでいくであろう世代の今の10代や20代の方たちはこの映画を観てどう思うのでしょうか?
とても気になりました。