チャンミ

レディ・プレイヤー1のチャンミのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.7
非マジョリティと言えそうなオタク然とした見た目とは言え、白人男性のタイ・シェリダンを主役にした点や、シスジェンダー・ヘテロセクシュアル前提な展開にはそこまで感心しなかったけど、リナ・ウェイス、森崎ウィン、フィリップ・チャオら、現実の社会においても、映画業界においても圧倒的マイノリティな有色人種、アジア系、子ども、といった面々の活躍が描かれるくだりにいたっては、スピルバーグの心意気に感涙。
特にウェイスは、有色人種かつ女性、かつレズビアンということもあり(『Master of None』のウェイスは最高だし、シーズン2「サンクスギヴィング」のような豊かな表象がもっと増えてほしいし、日本でも評価されてほしい)、あくまでフィクションのキャラクターを演じているとは言え、本作のフィクションとリアルの関係性というテーマを考えても、過小評価できない。
ということを考えると、先にふれたように、シス・ヘテロ全開なメインストーリーの展開のさせ方、オチはちょっとざんねん。
恋愛関係の選択を否定はしないけど、もうそういうヒロイックストーリーは正直飽きたなー、とおもっちゃった。
表象(「オアシス」内のアバター)と現実がちがってもいいし、表象内で協働しても現実でもべったりしなくてもいいんじゃないの。
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