あさよ

レディ・プレイヤー1のあさよのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アニメと映画とゲームとマンガと、あらゆるエンタメをぶち込んでフツフツと煮込みましたみたいな仕上がり。情報量が多すぎて、「今アイツいたよね!?」みたいな場面が何度もあって落ち着かなかった笑 とりあえずブランカと春麗とキティちゃんはしっかり見えたけど、マジで無限のネタが仕込んでありそう。コマ送りで見たい。

ストーリーにもガッツリ絡んでおり、第2の試練はまさかのシャイニング完全再現で、いつジャックニコルソンが出てくるのかと思わせるクオリティ。双子が出てきてワッショイとなり、斧がドアをぶち破れば「そうだよ!それだよ!」と興奮が立て続けにくる。高めた期待をキッチリ回収しながら、斧ババアというRP1の展開にも続けていく。最高のリスペクト。

最終決戦のメカゴジラは選択画面からもしやもしやとワクワクするし、「俺はガンダムで行く」でアドレナリンがはち切れた。登場後のカット格好良すぎでしょ。アイアンジャイアントもたまたまTSUTAYAで借りて見ていて良かった。沈むシーンでもしっかりお約束を守るのはもう安定すぎて大好き。

と、ここまで書いて元ネタを検索してみたら、もう全体の2割も知らなくて口あんぐりですよ。全然知らねぇ!とくに映画の守備範囲が狭いなぁ。でもまぁ80年代ホイホイとのことなので、追いつけないのも仕方ないって感じかな。

ここまでネタをブチ込みまくって、それに気づけない自分に歯がゆさも覚えるが、分かる範囲だけでも興奮できたので問題ないハズ。自分が中途半端なオタであることを突きつけられている気がするのは被害妄想かな。

そんで、ここまで大量の「非現実」を詰め込んだ映画の結論が、やはり現実を大事にせよ、というのが何とも味わい深い。

IOI社の社員がやられる度に交代して行くのはめっちゃシュールだし、負債を返すために箱に閉じ込められるのはちょっとギャグっぽい。だけども、ビットコインのマイニングでは誰もいない空間でマシンが計算のための計算をしているという現実があり、もし人が関与することが必須なプロトコルが組まれていたら、バーチャル強制労働だってありえない話ではないわけで。設計者の思想次第で起こりうる未来だとも感じられるのだ。

大満足で映画を見終え、帰りのエレベータに乗ると皆がスマホに何かを書き込んでいる。ヘッドセットがないだけで、繋がりの先は顔の見えない「向こう側」の人たちなのだ。25歳も終わるころ、ゴールデンウイークの半ば、たった一人で映画館を後にした自分と、友人や恋人たちと感想を語りあった彼らとでは、得られる経験が山ほど違うかもしれないわけで。オアシスが休みになる火曜と木曜、僕は何をして過ごせるだろうか。

実体験に勝る想像力は無いということだろうか。美味いものは現実でしか味わえないらしいが、いつまで肉体と精神は不可分でいられるのだろう。空想が先か現実が先か、僕らのそ世界は溶け始めている。