退廃的な近未来でゲーム世界へ現実逃避した主人公がバーチャル世界で恋に落ちて現実にも目を向ける。
80年代のポップカルチャーが贅沢にオマージュされたこの映画はその時代を過ごした自分としては懐かしさを覚えます。
また、スピルバーグ監督のネームバリューの凄さとオマージュ作品へのリスペストを感じました。
確かに短所はある。
これだけのものを詰め込んだのだから、仕方ない部分もある。
しかし、それを補っても余りある"夢"が詰め込まれた映画だった。
一方で近未来のVR世界と現実世界の錯綜は既視感もありつつ楽しめる。
現実の世界こそリアル。
それでも夢はいつでも、いくつになっても見ていいものなんだ。
ただ夢は見るためではなく、夢を手にするために現実を生きること。
子供心を擽られながら、大人になることへのメッセージも忘れない、素晴らしい作品でした。