チョマサ

レディ・プレイヤー1のチョマサのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

5/26
ヤング・アダルト小説を映画化(日本版のタイトルは『ゲームウォーズ』に変えられてる)。VRゲーム「オアシス」を舞台に、このゲームの創始者ハリデーの残したオアシスの所有権と彼の遺産をめぐって宝探しのゲームをする。そんな導入から現実世界を支配する大企業とオアシスを守るための戦いに発展していく。


YA小説だから、たぶん中学生か高校生向けの娯楽小説なんだと思う。自分の世代だとロックマンエグゼシリーズに近い。少し後だとSAOだったり他の感想を読むと.hackに似てるらしい。
現実はディストピアでみんな仮想空間に逃げてるという設定で少々深刻な感じだけどストレスを感じるような描写はない。ドラえもんの映画を見てるみたいな感じで楽しかった。TVで流したら人気が出るだろうなと思った。ホントに楽しい。『時をかける少女』とか『ダイハード』と同じ定番になると思う。


自分でさえ80年代は過去のものなので、自分よりも若い主人公たちが80年代の音楽やコミックのキャラを楽しんでるのを見ると、何か食い違いを感じる。リアルタイムで体験した世代じゃないよなーと。ハリデーの残したゲームを解くためってのもあるけど、すこし不思議に見えた。


スピルバーグは、こういった映画を作るときはプロデュースだけで、監督は他人に任せてきたらしいんだけど、(『グーニーズ』のクリス・コロンバスとか『BTTF』のゼメキス)今回は監督をやってる。出てくるゲーム等の世代じゃないからか、監督らしさが出てるのは『シャイニング』(VHSのジャケットがソールバス版のポスターだった)と『薔薇のつぼみ』、マーク・ライランス演じるハリデーとサイモン・ペグのモローくらい。他は徹底して王道の展開を盛り上げていく。


子供向けだと『BFG』しか見てなかったから、あれと比べるとこっちのが断然おもしろかった。お決まりの説教はうるさかったけども。


この映画の未来だと狭い敷地に密集したコンテナ家屋に住んでいる。そんな環境の所為か、他人が自分の部屋を通っても気にしないようになってる。VRゲームがあるから、狭い空間に住んでもストレス発散できるから、不満のはけ口になってるのかもしんない。

出てくるゲームやキャラクターを楽しむというよりも、こういった少年少女が活躍して世界を救うコテコテの物語が久しぶりで、物語のほうを楽しんでいた。
チョマサ

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