Shiori

素晴らしきかな、人生のShioriのネタバレレビュー・内容・結末

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


予想通りの結末じゃなかったら、すっごい良かった. もっとハッピーエンドになっちゃうのかと思ったら、少しモヤっと感が残る終わり方. 素晴らしい. この完璧に終わらないところが逆に完璧にさせてるよ.

"愛" "時間" "死"
全て抽象的なもので、目には見えないけど、本当にこれら全てが私たちの人生を作ってるなって思う. 目に見えないものを信じることって本当に難しい. でもやっぱり感じることは出来るんだよなあ.

途中からあの3人が本当に"愛" "時間" "死" に見えてきた. でもこれって別に特別なことじゃなくて、結構普通に私たちの生活の中でもあることなのかもしれない. 人を通して現れてくる感覚. ほら、なんかある人の一言で人生変わることあるじゃん?それって、きっと見えない何かが、その人を通して現れてるんだよねきっと. てか、人を通してでないと、私たちは気付かないのかもしれない. だから、人との関わりが大事なんだよ.

人との関わり=見えないものとの繋がり度

そんな感じもする. だからって社交的にならなきゃとかではなく、人との繋がりを大切にする. ただそれだけでいいのかもしれない. それは、見えないものとの繋がりを大切にしてる証だから.

それと、個人的にドミノが印象的だった.
なんか人生そのものを表してるような気がしたの. "愛" "時間" "死"を表現してたのかなーって. ドミノ同士の繋がりだったり(愛)、一瞬にして流れて行く感じだったり(時間)、最後には全部壊れちゃうとこ(死)だったり、、、

でもね全部また作り直せるんだね.

それから、
原題でもある"Collateral beauty".

幸せ、ではないんだね.
美しさ、なんだね.

原題の方が好きだなあ. 美しさって不思議. 善と悪どっちもあって、どっちもない感じ.

なんだろうな、きっと幸せっていうと悪が善を引き立たせ、結果として混ざり合ってるけど、善が悪を包んでる感じ.
("しあわせはどこにある"で学んだ)

でも、美しさって善と悪が同時に存在してるから、あるようでない感じなのよね. 中和されてるような感覚かなあ.
("アンナカレーニナ"をちょっと思い出した. 違うかもだけど)

ハワードじゃないけど、
"愛" "時間" "死" に手紙書いてみようかな.
何か大切なことが見えてきそう.

"What is essential is invisible to the eye." -The little prince
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