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素晴らしきかな、人生のakrutmのレビュー・感想・評価

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)
3.3
うーん、この映画の良さが全然わからなかった。愛、時間、死がキーワードになっているが、別にこれらに関して深く表現したり伝えたりしているわけではない。表層的に言葉が虚しく飛び交っているだけ。そもそもウィル・スミス演じるハワードの悲しみはよくわかるが、会社をほったらかしにしすぎであまりにも無責任。あらすじや感想にはよく、3人の同僚が彼を立ち直らせるために舞台俳優を送り込んだと説明されているが、それは間違いで、彼に正常な判断能力がないことを証明して会社経営から強制的に身を引かせるためで、暖かさも何もない。3人の舞台俳優に愛、時間、死を演じさせるというアイデアは面白いし、ヘレン・ミラーがいい味を出しているが、キーラ・ナイトレイとかはイマイチ。さらに同僚3人のサイド・ストーリーが挿入されることによって、映画全体がまとまりに欠け、散逸な印象を与えてしまっている。私には完全な失敗作にしか見えなかった。
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