S・キング原作の小説「ガンスリンガー」シリーズの映像化。ここ大事。シリーズですよ、大河です。
原作既読で観ても説明不足感がすごい。
映画で初めてこの作品に触れる人は？？？だらけで置いてけぼりになるのではないだろうか？
とは言え、原作のストーリーと世界観を知った上で変な思い入れや先入観無しに作品を観るとそう悪くはない。
文字で語られていたパラレルワールドの風景や原作の内包していた雰囲気を見事に映像化していると思う。場面場面で「そうそう、こここうだったな」と頭の中で描いていた世界が実際に眼前にある感じは素晴らしかった。
見所でもあるローランド（ガンスリンガー）のガンアクションも素直にカッコイイ。
前にも書いたが時々見せる数パターンあるリロードアクションが一瞬で気付きにくいが、実は凄いことしてたんだという見せ方も中二心をくすぐる。個人的にはアクションなど更にもう少しケレン味があった方がなお良かったと思う。
兎に角、いかんせん大河ものを95分ではただただ全てが説明不足。
キングファンの為に作られた予算かけたガンスリンガーのイメージビデオだったと言ってしまえばそれまでか。
鑑賞後に完全にテレビドラマ向きだと感じた。ほんとに映画はこれで終わりなのだろうか？
「スタンド・バイ〜」のウィル・ウィートンを思い起こさせるジェイク役のトム・テイラーが良かった。
