dm10forever

ダークタワーのdm10foreverのレビュー・感想・評価

ダークタワー(2017年製作の映画)
3.4
【久々のJARO発動】

う~~ん・・・まず想像していたのと違ったな~。
もうその時点でスコアが辛くなっちゃうんだけどね。

あれだけCMやらトレーラーやらで「ガンスリンガー」を前面に出していたにも関わらず、実は話の中心はそこじゃなくて・・・ということろから追いついていかないと、「おいおい、いつになったらドンパチ始まるんだよ!」と勝手な期待の導火線が燻り続けた挙句、「あ、ひょっとして期待していたのと違うのかも・・・」と、劇場で一人「ひょっこりはん」のような顔になってしまったりして・・・。

劇場とかで前から流れていたCMとかでも激しいガンアクションを期待してしまうじゃないですか?
まぁ無くはない。ガンスリンガーというだけあって、銃さばきは確かにカッコいい。でも少ない。出し惜しみ?いや根本的にストーリーの主軸がそこじゃないから、出し惜しんでいるのではなく、そもそも出る幕があまりなかったという事じゃないのか?

そしてそれは黒衣の男=ウォルター(マシュー・マコノヒー)にも言えた。何故、あの塔を狙うのか?ガンスリンガーとの過去の因縁なんかはどうなっているのか?そもそも彼は何者なの?ってところが見えてこない。いや、途中でセリフでは補っていたよ、あの男は魔導士だとか、タワーを壊せばバランスがなんちゃらとか・・・でも、一言でいえばどれも中途半端。絶対的な位置づけになるものがないから、根本世界だ、中間世界だと言われてそこら辺を行き来されても、イマイチタワーを守るだの何だのってところに繋がっていかない。挙句の果てには、立ち寄った街の「読み手(占い師、預言者的な存在)」に「あなたは既にガンスリンガーではない」とまで言われちゃったら、「おいおい、そこからかい・・・」と。
期待値に対するハードルを勝手に上げすぎた責任は全て自分にあります。だから罰するなら僕一人にしてください!と熱血ドラマで一度は聞いたようなセリフも出そうなくらい、上がってしまったハードルの高さを修正しながらも、まだ心のどこかで〈きっと無双のガンファイトタイムが来るさ〉と往生際の悪い・・・。

確かに来ました、ラストですね。敵のアジトに乗り込んで・・・ん?塔には行かんのかい?

・・・そうなんです、タイトルでも「ダークタワー」言うてますし、何ならそれを壊すだの守るだのがテーマのはずなのに、肝心の塔は殆ど出てきません。ひょっとしたら「概念オチ」を懸念してしまうくらいに・・・。
ここで昔に観た「ネバーエンディングストーリー」が頭をよぎります。
当初のスタート地点から結構ズレてはいますが、SFやアクションというよりは「ダークファンタジー」テイストが強いのかな・・・。

結局ね、主人公はガンスリンガーのローランドでも魔導士のウォルターでもなく、彼らを夢の中で「概念から現実」へ昇華させたジェイク少年なんですけど、結局彼のもつ「輝き」という特殊能力(劇中では超能力的なものと説明されていた)を狙うウォルターとそれを阻止するローランドという構図に変わってしまって、特にローランドにとっては、もう塔なんてどうでもいい感じになっちゃってるんですわ。
いや、勿論使命を帯びて戦っているんだけど、イマイチ強いのか弱いのかもわからんし・・・。

最後のガンアクションは短かったけど結構熱くなりました。やっとガンスリンガーらしいところを見せてくれたと・・・。
ところが!魔導士との対決も銃なんですね。当たり前と言えば当たり前だけど。勝ち目あるの?って感じで。そもそも魔導士を銃で倒せるの?って感じなんです。それまでの彼の立ち居振る舞いとかポテンシャルをみているとね。だけど・・・
最後はホントに

「・・・へ?」

となります。本日2度目のひょっこりはんなわけです。

よく尻すぼみな作品を評して「風呂敷を広げて畳むのを忘れた」と言いますが、今回は「ハンカチを広げたら破れてたから途中で捨てちゃった」っていうところかな・・・。

いいところを見つけよう!

・・・・えっと、ジェイクのお母さんがちょっぴりエロかった。
あと・・・ジェイクは絵が上手。
それと・・・・・マシュー・マコノヒーはやっぱりカッコいい。

ん・・・と、そんな感じ。
あまりはまりませんでした。
やっぱり、グレイテスト・ショーマン行けばよかったのかね。
という事で近々行ってきます。
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