このレビューはネタバレを含みます
いえ~い最高!マイケル・ベイ監督じゃないのにマイケル・ベイ最高と言いたくなる映画だった。ていうかドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマー久しぶりに名前見たけど相変わらずすぎるだろ。なんだこのギラギラ感。
今回の監督、とにかくマイケル・ベイっぽさを消さないように奮闘していて微笑ましさ込みで良かった。
西日、爆破アクション、周りに気を使わない銃撃戦、エロい姉ちゃん、ここぞとばかりに入れてくるギャグ、そして不必要に残酷シーンが連発されるところまでベイ二号店とい言いたくなるような模倣ぶり。
ただ本家のほうが西日強いし、「トゥー・バッド」の死体ギャグみたいな悪趣味さにはやはり及ばないけど。
でも串刺しやら、ガラス降ってきてグサ!とか楽しかった。
でもベイの変態性は損なっていない。そしてベイほど頭おかしくないからアクションはど派手ながらも多少整理されて見やすくなってました(笑)。
特にクライマックスのヘリ突っ込んでくる場面はよくぞ撮ったと言いたい大迫力でした。ただあの時にプロペラで誰かぶった切って欲しかったけど。
ハイウェイでのヘリとの攻防に至るまでの一連のカーチェイスも見ごたえありましたね。
そしていい意味で相変わらず過ぎるウィル・スミスとマーティン・ローレンス。
ウィル・スミスの軽薄感はやはり貴重。あなたは一生チャラチャラしたノリでいてください。重厚感出せる俳優はいっぱいいるけどいつまでたっても軽薄に見えるってのも立派な俳優の役割ですよ。
マーティン・ローレンスも久しぶりに見たけど、喋り芸は相変わらず絶品だった。にしても孫が産まれるとは思わなかったけど。
アメリカの警官って50前半くらいで引退して悠々自適に暮らせるくらい高待遇なの?
その他、マークの元カノの捜査官のムチムチボディ、新顔仲間たちのステレオタイプ過ぎる「舐めてる優秀な若者」感もいいですね。
しかし明らかな不満点としては、マークに息子がいるってところですよ。いるのはいいけど犯人かよ。それを操ってるのも昔唯一愛した恋人かよ。なんだ魔女って。
『バッド・ボーイズ』にそんなシリアスな話求めてないんだけど。途中からどう転んでもオールOKなハッピーエンドにはならないとわかって萎えた。
もっと手軽に悪党をぶっ飛ばしてくれよ。あの息子役俳優さんは良かったけども。
あいつが冷酷に人殺しまくってるの見せられた後じゃ、納得できないっす。司法に関しても死刑だろあいつ。
いくら自分のこと殺そうとしているからって子供作った仲の女性のことも雑に扱いすぎでしょ。
雑なのはいいけど、それをもっと陽の方向に振って欲しかった。
とはいえ、相変わらずなジェリー・ブラッカイマー印で非常に楽しかったです。
フォー・ライフってタイトルもグッとくる。
マイケル・ベイのこの映画へのコメントが聞きたい。普通にカメオ出演していたけど。