現実世界にゲームの世界が侵食してくる前作と、ゲームの世界に入り込む本作では、設定自体は前回の方が斬新で今回はありきたり。
でも定番な分、展開にヒネリがあって、小ネタも気が利いていて、キャラクターもそれぞれ魅力的だったので、今回の方が圧倒的に面白かった。
制作陣の年齢もあるんだろうけど、ジョン・ヒューズの青春コメディやインディ・ジョーンズなど80年代のエッセンスも散りばめられていて、我々オッサン世代への目配せも周到。
おどおどしたロック様が拝めるのは『ビー・クール』以来かもしれないし、個人的には『ドクター・フー』のコンパニオン、カレン・ギランの活躍が嬉しい。不機嫌そうなリアクションがいちいちチャーミングで笑える。やっぱ、イギリスの女優さんは、こういうの巧いわ。
あと、何でゲーム機が幽霊屋敷じゃなくて学校の倉庫にあったのかが謎だったけど、改めて静止画でチェックしたら、箱に「DONATE(寄付)」って書いてあったから納得。 字幕に出せよ、そこ結構大事なポイントなんだから。