円柱野郎

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1995年のアドベンチャー映画「ジュマンジ」の続編。
居残りの罰を受けた高校生4人が学校の倉庫で発見したTVゲームに吸い込まれてしまう。

22年ぶりの続編だが、前作のエッセンスを上手く使って現代風のアレンジが加えられ、痛快なアクションコメディになっているね。
TVゲームの中に入り込んでしまうという設定は前作のボードゲームの文言が具現化するのとは対照的な状況だけれど、劇中でアラン・パリッシュの存在が示されていたり、時間を超えた繋がりの話があるところなどはシリーズらしさを感じる部分。

全体的には、ひたすらゲーム的な事象と現実的な描写の相反するシュールさを逆手に取ったネタで突き進んでいく感じ。
現実の自分とアバターとのギャップ、残機設定、特殊スキル…ベタなんだけど面白いなw
演者のキャラ設定がまたそれを際立たせてもいるけど、特にジャック・ブラックはさすがだなあ。

その上でこの話に背骨を持たせているのは、冒険を通じて主人公たちがちゃんと成長している事だろう。
自分に自信を持ったり、他人に心を向けたりという、彼らにそれぞれ欠けていた部分が旅の終わりには身についている。
まるで「オズの魔法使」でも観ている様な感覚もあったけれど、そういう意味では王道な話。
そしてその分かりやすさが、このアクションコメディにはバッチリ合っていた。
円柱野郎

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