さすらいの用心棒

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルのさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

3.6
呪われたゲームをプレイした途端にゲームの世界に吸い込まれてしまった高校生たちのアクション・アドベンチャー。

ジョン・ジョーストン監督の『ジュマンジ』を見なかったら映画ファンになってなかったと思うので、その続編というだけで否が応でもハードルが上がってしまう。
前作のように田舎の街がジャングルに浸食されてゆく画的な面白さは消え、のっけからジャングルに放り込まれる設定に。ゲームをクリアしてゆく面白さもなくなり、「テレビゲームあるある」を軽いコメディで流している感じがある。悪くはないんだけど、重厚な不気味さのあった前作と比べると明らかに無菌パックの軽さが感じられて、どうしても同じシリーズとは思えない。同じ原作者の絵本を映画化した『ザスーラ』のほうがまだ類似性を感じられる。
前作のハンターのような魅力的な悪役の存在もないし(どうしても前作と比べてしまう!)、主人公たちのいた高校に「ジュマンジ」が置いてあった理由について語られない詰めの甘さとか、色々と気になるところはあるけれど、頭空っぽにして楽しめる映画だった。