一見するとバカ映画に見えるパッケージかもしれないが、実は大当たりだったという映画がよくある。個人的にはこの映画は素晴らしい映画だと思っている。少なくともバカ映画でないことだけは確かである。第一作目『ジュマンジ』の完成度には及ばないが、魂は正確に受け継がれている作品であった。
この映画がテレビゲームの話であり、子供っぽくてつまらないとか思っているやつらは多分何も分かっていない。前作の『ジュマンジ』を愛を込めて引き継ぎ、現代に再生させた素晴らしい映画である。
ザ・ロック様こと、ドウェイン・ジョンソンさんは素晴らしい演技だったし、心から尊敬している俳優のひとりだ。ジャック・ブラックもそう。彼のジョークはぜひ英語で見て欲しい。
映画全体としてあの完璧に哲学的な映画『ブレックファスト・クラブ』のオマージュである。
ジュマンジ・シリーズはまったくくだらなくないし、人々の分断が進む現代において大切なものをどの作品も考察させようとしてくる。
ラストの場面で、アレックスがベサニーという名前を自分の娘につけているところなど、落涙を禁じ得ない。まさに良い映画だと私は思っている。