成功者として地元に戻ってきた男とその妻、そして、夫婦にギフトを贈り続けるかつてのクラスメイトの物語。
ジョエル・エドガートンが、製作・監督・脚本・出演を務めた意欲作。
最初は監督に専念するつもりだったが、ゴードを自分で演じたいという気持ちが強く、兼任することになったそう。
結果的に、俳優ジョエル・エドガートンの凄さが際立つ作品となった。
この作品の面白さは、登場人物それぞれのイメージが、物語が進むにつれて変わっていくところにある。
誰が善で、誰が悪か。誰が被害者で、誰が加害者か。
簡単に言えばそういうことなのだが、バッサリと分けるわけではなく、複雑に絡み合っているところがいい。
とは言ってもとてもわかりやすく作られているし、サスペンスとしても充分楽しめる。
どこか物悲しいラストもテーマに合っていて好き。
ちょっとホラー的な演出が多かったのは想定外だったけど、人間の様々な面を描いた、よく出来た作品だった。