細かすぎて伝わらないモノマネ
映画「地獄の黙示録」より、ヘリコプターの飛ぶ音(「ワルキューレの騎行」にのせて)。
トゥクトゥクトゥクトゥク……。
ジョエル・エドガートンが監督・脚本を手がけたサスペンス。意外といったら失礼ですが、これがなかなか面白かった。
監督自身も出演し、主人公のサイモンとロビン夫妻にプレゼントを何度も送りつけるストーカーおじさんゴードを演じています。
このゴードという男が実に不気味で気持ち悪い。プレゼントという悪い事をしているわけではないので、迷惑でも断りにくい気まずさはなんとも言えない。毎日、事あるごとに家にくるのはマジでウザい。
しかし、このウザさが徐々にエスカレートし、次第に恐怖に変わっていく…。
今作の教訓はガラス張りの家に住んではいけないということと、嘘はつくもんじゃないということ。
とにかく嘘はダメ。言った本人にその気はなくても、やられた方はひどく根に持ったりする場合はあるわけで…。
また噂や嘘には尾ひれがつき、終いには今作のように取り返しのつかないことに発展することも…。
サスペンスなのでネタバレは避けますが、一言で言えば因果応報というのでしょうか？
とはいえ、復讐劇としてどうなのかと言われれば実にスッキリしない。
確かにあいつは復讐に値する奴だったのは間違いない。
とはいえ、他人を何とも思わないあいつならすぐに気持ちを入れ替えてしまいそうな気もする。実際、自分の身に何かされたわけではなかったし。
あれで君の気分は晴れたのかい？
もっとこっぴどく、とっちめてやりなさいよ！
