爆裂BOX

ジュラシック・シティの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ジュラシック・シティ(2014年製作の映画)
3.4
タイトルは「ジュラシック・シティ」ですけど、大半の舞台になるのは刑務所内なので「ジャラシック・プリズン」の方が良かったのでは(原題通りではありますが)…上記の粗筋もかなり大げさで、ロサンゼルスが地獄と化すのは本当に終盤ちょっとです。基本は三体のヴェロキラプトルが徘徊して暴れる刑務所からの逃亡劇メインで、合間合間に街で被害を出すヴェロキラプトルの姿が描かれます。
お話は米軍が復活させた恐竜が予想外の事故を起こしたために刑務所に一時的に置くも逃げ出して刑務所内で大暴れという物です。冒頭で暴れて人殺したヴェロキラプトルをカッコつけて殺したタルボット大尉が主人公かと思ったら刑務所は部下に任せて街に繰り出して時々しか登場しなくなります。最後に美味しい所もっていきましたが。主人公は女子同士のぬるぬるレスリング開こうとして騒ぎすぎて近所に通報されて逮捕された女子大生たちですが、凄く影薄いですね。良い歌声聞かせる囚人やその友達の飲んだくれ、レズ女囚二人やラリッてるコールガール、そして死刑囚で危険人物だけど結構協力的な殺人犯と脇役が濃い人揃っててそれは楽しめましたね。コールガールの子がかわいくて、最後ラリってて恐竜が光り輝くウサギに見える所笑いました。主人公の仲間の高飛車女と飲んだくれ囚人の最後のシーンは「残念だよ…」という囚人のセリフが妙に印象に残りました。
殺人犯は最後裏切るかと思いきや先に危険人物だと警戒解いてなかった看守と主人公に裏切られるのは笑っちゃいました。まあ、危険人物だったけど。
レイ・ワイズ演じる所長は悪い奴かと思いきやモニターと無線で主人公達を誘導して必死で助けようとするいい人で意外でしたね。最後笑いながらライフル恐竜に向けて乱射しまくる姿は中々キレてましたが(笑)
ロバート・ラサードがタルボットの部下で現場を任される伍長役で出演していますが、最初アッサリ看守に殴り倒されて気絶したのは情けないですが、所長と組んで生存者助ける為に奮闘してたのはカッコよかった。
ヴァーノン・ウェルズが出た瞬間に悪者で黒幕だろうなと解る役で出てますが、目的が滅茶苦茶すぎて笑いました。そりゃタルボット君も呆れてオーバーキルするわ。
少しだけですが、囚人と看守が手を組む恐竜版「要塞警察」な展開があったのも嬉しいですね(言い過ぎかな)
登場するのは専らヴェロキラプトルメインですね。終盤にちょこっとティラノサウルスとプテラノドン出ますが、色んな恐竜大暴れ!は期待しないほうがイイです。CGもこの手の中ではましな方かな?
最後主人公達は絶望感感じてたけど、まあ、タルボット君が何とかしてくれるから大丈夫じゃないかな(適当)
C級恐竜映画ではありますが、意外といいキャラいたし、レイ・ワイズやヴァーノン・ウェルズ等濃い顔の親父もいて個人的には結構楽しめました。