天豆てんまめ

セトウツミの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

セトウツミ(2016年製作の映画)
3.5
怒涛の研修の一週間、疲れ切って、私の脳はもう何も考えたくない。そんな時に何観よう。布団に寝転びながら、ニヤニヤできる映画。ありました笑 脱力できた〜。

菅田将暉扮するセト
池松壮亮扮するウツミ
2人の絶妙なハーモニー笑
ただひたすらに、あの石段に座って
ダラダラと話す。その間。その味。
何だかとっても癒された。
神妙な面持ちだけでだいぶ笑った。
あの間の抜けた音楽もいい。
ウツミの厭世的な独白もいい。
セトの無邪気も可愛い。
セトとおかんとおとんの並びもいい。
中条あゆみはほんと映像に映えるビジュアルだと思う。

彼らの流れる時間が心地いい、学生の時の何気ないダラダラ時間。そんな時の夏の匂い、残ってる。それが青春なのかな。なんてふと思う。

猫のみいにゃんのくだりは、笑いつつ、しんみり。私も18年一緒に育った猫がいた。7月に私がこの世に生まれ、8月のお盆に母がお墓参りしてたら、お墓の横でおはぎを舐めてる生まれて間もない子猫を発見、可哀想で連れて帰ったそうだ。名前はリリ。黒より白が若干多いブチの子猫。赤ん坊の時の写真、リリとばっかり。おっとりして優しい猫で、顔よく舐められた記憶がある。小さい頃、よく一緒に家の中で探検ごっこしたり、布団の中で懐中電灯つけて一緒に潜ってキャンプごっこしたり。私の遊びに付き合わせた感じだけど笑 それから高校3年まで一緒に育ったよ。寒い日はよく一緒に寝たよ。でも、最後は段々と衰弱していって、亡くなる前日、たった50センチの高さの私のベッドにも飛び上がれず、私が寝る前に、一緒に寝たそうに見上げていた。いつものように抱き抱えて一緒に寝た。翌朝、目覚めるといなかった。母が来て、リリ、今朝亡くなったよ。って哀しそうに言った。こたつの中で身を隠して亡くなってた。小さく丸まって、冷たくなってた。あんなに温かかったのにな。あんなに温めてくれたのにな。兄妹というよりお母さんみたいな存在の猫でした。あれから随分長い年月が経ったけど、たまに夢に出てきてくれる。今夜も会えないかな、、

あれれ? こんなしんみりしたレビュー書くつもり無かったのに、、ということで、付け足します笑

それにしても、セトとウツミがふと始める「フシがある選手権」あれは暇つぶしにいいな笑 レビュー書き終わったら、家族でフシがある選手権やろうかな。ということで予行練習。つくづく私は映画に影響され過ぎるフシがある。心に浮かんだことをすぐ口走るフシがある。

この映画には、意味はなくとも、人生って楽しめることを教えてもらったような気がする。って、あれ、兎角、映画を観て人生の意味考えるフシがある、、、永遠にひとり脳内フシがある選手権止まらなそうなので、もう辞めにします笑 いえ、やっぱりもう一つだけ。

ふとした夜に、リリのことを思い出すフシがある、、