kirito

マグニフィセント・セブンのkiritoのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
3.2
【七人の侍??】

私は非常に怒っている。
この映画どうしても納得できない部分がある。
傑作の『七人の侍』と比べてはいけないことも分かったうえで、最後の最後この映画にがっかりした。辟易したと言ってもいい。


町民たちが開拓した町を二束三文で買い上げようとする悪の根源。
彼に刃向かった若者は無残に殺された。
若者の妻は、近くの町で出会った男に復讐を依頼して…


『七人の侍』、『荒野の七人』鑑賞済み。
勧善懲悪。
西部劇の醍醐味は基本的に勧善懲悪で、胸糞悪い悪を、主人公に成敗してもらう点がウリだと思ってる(もちろんそうじゃない西部劇もあるけど)。

で、本作。
憎むべき悪として敵は申し分なく、7人のキャラ設定も良かった。
(´-`).。oO(強いて言うなら7人の集め方がとても軽くてここにもっとドラマが欲しかったとは思う。

諸悪の根源たる悪の軍団に対してたった7人で挑む…
この構図こそ一番の燃え上がる点であり、実際、最初に町に乗り込むシーンでは震えた。
陰から続々と現れる7人に西部劇特有の音楽を添えてあげれば、たちまち興奮の渦中に投げ込まれること間違いなし!

そして、町民と町の構造を利用した敵の撲滅作戦。
いつ戦いが始まるかとこちらを焦らす演出も見事。
いつの間にか手を握りしめて見入っていた。

この映画で悪が倒されるなんて結末はすでにわかっている。
あとはどんな戦いをしてくれるか、7人がどんな生き様・死に様なのか…そこが如何にかっこよく描けるかが西部劇では重要だと私は思っていて、ここの点も問題はなかった。

ここまで書いてみると、不満はどこに?
となるわけなのだが、それはネタバレになるのでコメント欄にて…
不満はあるけど見せ方はかっこ良かったのでこの点数に止まりました。

泥臭い男の戦いがみたい人中心にオススメ。

※また西部劇熱が復活しそう…

2017.2.1
kirito

kirito