ずけし67

マグニフィセント・セブンのずけし67のレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
4.0
カミさんと娘たちには「女子組はゆっくり買い物でもしておいでよ、その間僕は映画でも観て時間潰しとくからさ」作戦で、実に1年ぶりの劇場での映画鑑賞となりました。

やっぱイイですねぇー映画館は。
でっかいスクリーンに大音響はイイ、独特の匂いも、ノーモア映画泥棒も!
映画館に観にきてるんだあって実感が湧いてきます。


そして本作、これぞ直球エンターテイメントってな痛快ウエスタン活劇!!
「七人の侍」「荒野の七人」のオマージュ作品とのことですが、この2作品見てなくたって全然楽しめます。

だってストーリーはとってもシンプル。
とある村を悪党どもから守ってほしい、と集められた七人の男たちが悪者たちをやっつける!ってお話です。

なにせヒーローが七人もいるので、顔と名前を覚えられるかな?なんてちょっと不安もありましたが、これも各々キャラが立っているので全く問題ありません。

最悪、名前は全部覚えられなくたって大丈夫。
ああ、あの手品が得意な人ね、とか、左構えでライフル撃つ人ね、とかで分かるので。

そうそう、イーサン・ホークが左構えのスナイパーって役どころだったけど、それって「プライベートライアン」のジャクソンじゃん!って思ったっぽい。

したらば、まんま、塔の上に陣取って、しかも2人ペアで狙撃しまくるわ、塔の上で○○するわで、もろ「プライベートライアン」ではありませんか!
って思った人、きっと何人かいるはず。

でもそんなことはどーでもイイのです!

ヒーローは馬に乗って走りながらピストル撃っても全て敵に命中するって?

それでイイのです!

後ろ向きにマトリックスばりにジャンプしながら撃っても命中するって?

それでイイのです!!

敵は1発当たればすぐ死ぬのに、ヒーローは撃たれても平気で走るし、なかなか死なないって?

それでイイのです!!!

この映画にそんな細かいことを言ってはいけません。
とにかく善が悪をやっつける。
ダイナマイトどっかんに、目にもとまらぬ早撃ちに、二丁拳銃やナイフや弓矢まで飛び出して、これでもかー!ってド派手にドンパチやって、そんで最後に「正義は勝ぁーつ!」でイイのです。

こましゃくれた恋愛劇がないのもスッキリしてて好印象です。

村のために立ち上がる、戦う女性エマを演じるヘイリー・ベネットも良かったあ。
日焼けした化粧っ気のないソバカス顔といい、
女だてらにライフルばんばん撃ちまくる勇姿といい、
ブルンブルンと揺れてこぼれ落ちそうなお〇ぱいと谷間といい、
派手さはないけど芯の強い村の女って感じが良く出ておりました。

ヒーロー七人の素性や、なぜ命をかけてまで村を守ろうという気になったのか、ちょっと説明不足気味な部分もありましたが、でもエマみたいな女性に「村を守って!」なんて頼まれたら、そりゃ、はいっ!命をかけて守りますっ!ってなことにしといて良いのかも、と本作に関してはどこまでもシンプルに突き進む自分なのでした。

今回は上映時間のタイミングもあってこの映画になったけど、特に終盤の戦いは迫力満点で、映画館で観れて良かったなあと思える作品なのでした。
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