pika

マグニフィセント・セブンのpikaのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
3.5
西部劇は全くと言っていいほど見たことがなく予告を二度見てカッコいいなぁ!と思ったけど見に行くつもりはなかった。が、ツイッターのTLで毎日「劇場で観れるのは今だけ!何年後に後悔する!」と大盛り上がりをしていたのに刺激され公開終了直前滑り込みで鑑賞。
家でDVDだったらこの興奮は3割減だったかもしれないしスコアも0.5くらい低かったかもしれない。
映画館で大迫力と大音響を堪能する醍醐味を存分に味わえたし、最初はみんなポリポリポップコーンを食べていた音が(食べ終わったのかもしれないけど)ピタッと止んで画面に釘付けになる一体感も味わえた。

多様な民族が一丸となり、人としてどうよ?クソだろコイツという悪党に少人数で立ち向かい、気力を削がれた町人達が立ち上がるカタルシス、サイコー!
7人集まった瞬間の鳥肌はチキンにも負けないくらいゾワゾワボツボツ!

確かにキャラクター達の背景や過去や動機などの描写が薄すぎるしドラマとして不完全燃焼な部分はあるが、それを立ち居振る舞いと演技で語り切ってしまう役者陣の凄さ!
特にデンゼル・ワシントンの存在感はなんなんですかね。2時間強で10回くらい身を委ねたいと思いました。フークア監督×デンゼルコンビの「イコライザー」でもそうだがデンゼル・ワシントンだからこその存在感が作品の良さを増し増しモリモリにしてる。マジカッコイイ。

めちゃくそベタなんだけど、そのベタさが一周回って三回転捻りして見事にキメッキメな格好良さになる魔法のような演出、これがなかったら魅力半減と言いたくなるレベルの音楽の格好良さ、それらを最大限発揮させつつ美麗にまとめあげた完成度、素晴らしいです!
前半までだったら満点級にベタ惚れでした。後半は普通に面白かったという感じで。

ちなみに「七人の侍」も「荒野の七人」も見てません。見ます。今年西部劇開拓する。
pika

pika