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マグニフィセント・セブンのNAOKIのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
3.7
素晴らしき七人…

マグニフィセントなんて普通は知らない言葉だろうけど…おれは「悪の教典」でハスミンに教えてもらったもんね…とにやりとする😁💦

もちろんこの映画のもとネタは1960年の「荒野の七人」…そして更にそのもとネタは黒澤明の「七人の侍」…

最近、ウェスの「犬ヶ島」でもリスペクトされてましたが、この日本の時代劇で世界は「七人の面白さ」に気づいたのでした…

「地獄の七人」「黄金の七人」「七人の刑事」「七人のおたく」「男女七人夏物語」?枚挙にいとまがありません。
6人でも8人でもダメ…絶対七人!3組のカップルと一人の「あぶれ」…これが基本なのです。

だからこの映画も文句なしに面白い!あぶれはクリス・プラットかな?
あの「イコライザー」のフークア監督だからアクションは見ごたえはあるし、やっぱりヘイリー・べネット大好きでやがる…

ただ…いつも思うのは…
あの「七人の侍」は…リーダーの勘兵衛でさえ最初は百姓たちの申し出を断るのだ…
「そりゃ…絶対に勝てぬ負け戦じゃ…報酬が白い米を腹一杯食えるって💦ダメだダメだ」

ところが結局は命をかけて戦う…戦いが終わっても勝ったのはあの農民たちだとか言う…この感じが契約社会の欧米の人たちにはさっぱり理解できないのだ…

あの侍たちは浪人ものだった…決して農民を憐れんだり義憤にかられて立った訳ではない…戦に疲れ主君を失った彼らは侍としての「死に場所」を求めていただけなのである。

この辺が分かってるかどうか…ジョン・ミリアスとかフランケンハイマーは分かっていたけど…フークア監督はそこをやっぱり金と義憤と仇に置き換えてるところはあった…しかし戦いの後半部分は魂を受け継いでいると思いました。

さぁ、来週からの「イコライザー2」楽しみです。

「男女七人夏物語」であぶれてたのは誰だっけ?
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