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ベイビー・ドライバーのぼのごのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
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音楽が作品の隅々までビシッとキマっていた。カーアクションも疾走感溢れていて、冒頭からして痺れる!

ノリノリでずっと音楽を聴いている主人公は一見すると変人なんだけど、話をしていると案外まとも。音楽を聴いているのにも理由があるし、やっぱり人を表面で判断しちゃいけないなぁと思った。ただ、能力が高過ぎてもう宇宙人みたい笑

悪事に利用されてはいるけど染まってはいない純粋な主人公の視点で描かれるから、全体を通して作品に清潔感があった。恋愛も超綺麗。こういうのがいいなぁ。組んでいる無法者が無茶をして人を殺してしまう場面なんかは、主人公と一緒にこっちまでショックを受けた。悪事は悪事でも質が全く違う行為ってありますね。

カーアクションだけじゃなく、後半に身一つで走りまくる逃走劇も見応え抜群。その時にかかる曲がフォーカスってバンドの『悪魔の呪文』って曲なんだけど、ボーカルがモノ凄い顔で高音を出しているライブ映像を観たことあったから思い出して笑っちゃった。

終盤にあるラストまでの流れは、現実との折り合いをつけながらも温かい夢が溶け込んでいるみたい。気持ちの良い終わり方でした。
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