Holly

ベイビー・ドライバーのHollyのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
3.4
何が起きたって、この雰囲気には、この曲がぴったりだぜ、って、
そうやって音楽聴きながら
生きてる人も意外とおおいんじゃないかな。私は専らそうだ。

そうやって思える私たちは贅沢である。

映画にはいつも大体、音楽がかかる。映画が好きなら、音楽が好きな人も多い。
その感覚、マッチしている感じ、違和感、そういうものを感じ取れる能力が映画や音楽が好きな私たちにはあると思っている。
 中には、本当にピッタリな映像と楽曲を使わないで、ちぐはぐでカオス、なんだか違うなと思わせるものもあって、それを観た時に、登場人物の細かい心情を汲み取ることだってできる。それは違和感だ。
 私たちが持っている「特別な一曲」も、その場所で、ある思いがあって聴いたりすることがあるんじゃないか。それは、その場所とどう見てもマッチしていないかもしれないし、そこでそれ⁈ なんて思われることもあるかもしれない。しかし、その違和感が、その「特別な一曲」と「私」だけの空間にしてくれるのだ。それを、誰かと共有できるならもっと特別だ。
 車の中は、なんと言っても、それが生まれやすい。移り変わる景色と、大抵音質のいいスピーカー。そんなのはもう、自分の映画みたいで、それを誰かと共有するのはこの上ない贅沢である。 babyのしたかったことは、それだ。愛する彼女と、拾い上げた思い出で作った自分の曲。濃密杉な贅沢スギィである。



追記

ピザ屋の名前が「goodfellas」やったのがおもろかった
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