街ゆく人々は皆がイヤホンをしながら、音楽とともに歩いている。私はそれを見ると無性に何を聞いているのか気になる。
人それぞれ好きな音楽があり、その日の気分で音楽を変える。人間にとって音楽はなくてはならない存在。
今作の主人公ベイビーにとっても音楽は大事なものだ。事故の後遺症の耳鳴りを消すために常に音楽を聴いている。
けれど、それ以上に彼にとって音楽は耳そのものなんだと思う。
常に何台ものiPodをポケットに入れ、気分によって曲を決める。曲が鳴り出すと彼に生命を吹き込む。
そして、今作の最大の魅力は音楽が鳴り出して始まるカーアクション。
強盗たちの専任走り屋のベイビーと警察たちのカーチェイス。それを盛り上げる音楽。カーチェイスが激しくなれば、音楽も激しくなる。音楽が止まれば、車も止まる。
音楽とドライブの一体感がかっこよすぎる。
いつの時代でも人をしびれさせる音楽と車。音楽があるから毎日がクールに楽しく、車があるからスピーディに激しくなっている。ベイビー・ドライバーは史上最高にクールな映画でした。
余談
映画館の帰り道に抑えきれずすぐにサントラを買いに行きました。