成田007

ベイビー・ドライバーの成田007のレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
4.5
街ゆく人々は皆がイヤホンをしながら、音楽とともに歩いている。私はそれを見ると無性に何を聞いているのか気になる。

人それぞれ好きな音楽があり、その日の気分で音楽を変える。人間にとって音楽はなくてはならない存在。

今作の主人公ベイビーにとっても音楽は大事なものだ。事故の後遺症の耳鳴りを消すために常に音楽を聴いている。

けれど、それ以上に彼にとって音楽は耳そのものなんだと思う。

常に何台ものiPodをポケットに入れ、気分によって曲を決める。曲が鳴り出すと彼に生命を吹き込む。

そして、今作の最大の魅力は音楽が鳴り出して始まるカーアクション。

強盗たちの専任走り屋のベイビーと警察たちのカーチェイス。それを盛り上げる音楽。カーチェイスが激しくなれば、音楽も激しくなる。音楽が止まれば、車も止まる。

音楽とドライブの一体感がかっこよすぎる。

いつの時代でも人をしびれさせる音楽と車。音楽があるから毎日がクールに楽しく、車があるからスピーディに激しくなっている。ベイビー・ドライバーは史上最高にクールな映画でした。

余談
映画館の帰り道に抑えきれずすぐにサントラを買いに行きました。
成田007

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