Otun

ベイビー・ドライバーのOtunのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
3.6
9月1日。秋。
映画の日という事で、連れと映画を観に行きませんか?となり、評判のよいこちら『ベイビードライバー』をば。

ものすごいテンポ感。音楽劇としてのノリノリ要素と、逃がし屋としてのスリル。あとダイナーでのロマンティックさ加減。
そして、顔面力全開の名優達による脇の締めかたが作品の説得力を担っとります。

『ロックストック&トゥ~』+『ガーディアンズオブ~』+『ドライヴ』=
こちら、『ベイビードライバー』かなぁなんて(テキトーですが)。

ただ。
特に前半はカーアクションやテンポに依存しすぎているように思う。物語が紋切り型。
登場する人間達に感情移入できないままテンポよく話が進むので、正直個人的にだれました。睡魔。

が、中盤以降からは息を飲む相関図&展開で夢中!バッキバキ。
あの、差し込まれたセピア映像がラストでああなる快感とか、怒らせたら怖いアイツがやっぱり怖いとことか、観客をミスリードさせる演出とか素敵で観てて嬉しくなるんだけど、
ただ、やっぱ、ケビンスペイシーの終盤の『ほだされ感』とか、取って付けた感が否めない。

あと、音楽ノリノリで楽しいんだけど、鑑賞後、記憶に残る曲が一つもないとか。
引き合い。ジェームズガンとの演出力の違いだと思う。

楽しかっただけに、ディテールがもっと作り込まれていたら個人的に上記の三作を越える可能性もあったかと。楽しかっただけに。楽しかったからこそ。
すいません。くどいかw
Otun

Otun