今年、日本ではララランドというこれまた傑作ミュージカル映画が公開されたがまたこれもエドガーライト流の尖ったミュージカル映画であると思う
ヒロインのリリージェームズに魅了され、ケビンスペイシーやジェイミーフォックス、ジョンハムに恐れ慄く、この映画とことん主人公ベイビーの主観的な視点の仕組みがフルに活用されていくおかげで感情移入していくのはもちろん、どんどん話の展開にスムーズかつ急激に引き込んでいく
そしてそれを可能にしていってるのは穏急かつメリハリの効いたシナリオ構成と、冒頭ソニーロゴ表示の耳鳴りから始まり音楽による音ハメを満遍なく駆使した音響であると
この音ハメによるのと劇中でベイビーが歌うマネをしたりしていくのでなんかミュージカル映画を見ている気分になった(多分系統的にはガーディアンズオブザギャラクシーとかスコセッシ的なんだろうけど)
カーアクションであり青春恋愛劇でありクライムサスペンスでもあるがそれもすべて高水準で完成させていったこの映画は間違いなく今年のベスト級、惜しむらくは上映館数の少なさである