ロイバッティ

ベイビー・ドライバーのロイバッティのネタバレレビュー・内容・結末

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

最初にサーッと心が離れていってしまった...。
華麗な強盗劇を見せる場面、素手で触った車を平気で乗り捨てる。降りるときもみんなルーフを素手でべったりと。おいおい。
何より、音楽が好きでずっと聴いている割りにはイヤホンがどう見ても安物。もっといいやつ買おう...。「セッション」をジャズ愛好家たちが嫌ったのはこういう気持ちなのか。

そんなもんだから、ベイビーとデボラがコインランドリーでイヤホンを片方ずつ付けながら軽やかにステップする後ろで、青赤緑の衣類がたくさんの乾燥機のなかでくるくる回っているのも、あざとく見えてしまった。

ケビンスペイシーが「ベイビー以外のメンバーは毎回変える」と言っていたのに、最後の強盗では同じメンバーを使う。そのため強盗が失敗するが、メンバーを変えなかった理由はなにも説明されない。ここまで「シナリオ上の都合」しか理由がないって、どうなの。

って、そんなことを気にする映画じゃないけど、あのイヤホンはやっぱり許せない。


序盤のお洒落映画が終盤にはスプラッター映画になるのはおもしろかった。タランティーノのあれを思い出した。
ベイビーの意外な身体能力の高さにも笑う。
ホーカスポーカスが流れるのもアガった。