両親を事故で失った音楽好きの天才ドライバー、ベイビー。
オープンニングの赤いスバルでの逃走劇から、音楽、背景とシンクロしながらのコーヒーを買いに行くくだりでもうやられてました。
ベイビーのギャップが魅力的。悪の片棒を担ぎながら盗んだ車に乗ってた赤ちゃんや荷物を返したり、シャイで無口でありながら家では喜びで踊ったり、イヤホンをしながら作戦をスラスラ言えるが銀行では8歳の子供に助けてもらったりと振り幅の広さが若さゆえの可能性って事で。
脇を固める悪役たちもベイビーのフレッシュさと比べると安定感バッチリ。これもギャップが魅力的。
今年観た個人的ヒット作をまとめた様な作品だった。孤独な天才ドライバーはレフン監督のドライブ、幅の広い音楽のチョイスはガーディアンオブギャラクシー、オープンニングの長回しやコインランドリーの赤、青、黄色のカラフルな色彩はララランド。銀行強盗もロックストック〜やレザボアドック好きの自分としては好きなテイスト。
ただ、純粋で根が善人のベイビーの存在が新しい。ヒロインとの純愛やラストの爽やかさもなんかくすぐったいような見たことのない映画だった。
