編集の妙を楽しむ感じだった。考え抜かれて作られているものを観ると、そりゃあテンション上がる。人や車をどう動かし、どう撮影して繫ぎ、音楽と合わせるか、緻密な計算が成されているのだろう。あと20分位詰めてくれてたらもっと良かったな。
ただ映像と音楽がかちすぎて、そんなに主人公の特殊な設定が活きてなかった気がする。音楽好きの無口な男でも通るというか…。
絵に描いたような「アメリカンダイナーのウェイトレス」なヒロインがかわいかった。こうあって欲しい!そうこなくちゃ!的なヒロイン。
そして神様みたいな黒人の里親やら、強盗のメンツやら、内容は割と陳腐なんだよね。ティピカルなアメリカ強盗映画をいかに新鮮に見せるか?が監督のテーマだったのだろうか。