猫マッチョ

ベイビー・ドライバーの猫マッチョのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
5.0
2017年度お気に入り映画館賞

映画のジャンルとして攻めている。内容として〇か×か△かと尋ねられると△だが、新しい挑戦はワクワクさせてくれる。ミュージカルとミュージッククリップと映画を足して3で割った映画だから音楽にコバンザメしている状態だけど面白い。ただ、舞台劇やライブと同じで一体感を楽しめるのを目的としているから、他のジャンルと比べると弱くなってしまっている。そして映画として比べても弱い。つまり中途半端な映画になっちゃった。
映画が誕生して100年くらいになるけど他のジャンルへの模索は魅せられる。ミュージカル映画も深夜アニメも少女漫画も現実的でないからとの理由で最初は受け入れられなかったかもしれないが、今は世界中に浸透しているジャンルに成長している。この映画もその意味では次の作品から何倍ものアイディアで一つのジャンルとして確立しそうな映画になっている。

この映画を流しながらコピーバンドが演奏するフェスとしても面白くなるし、むしろ映像だけ撮ってライブのようにバンドと声優で声と音楽を付けて映画にするアイディアも出来る。これも一つの一興として楽しめる懐の深さが映画の醍醐味である。ってか、音楽と声を後からつけるのは弁士と同じか。
猫マッチョ

猫マッチョ