もりいゆうた

ベイビー・ドライバーのもりいゆうたのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
4.5
強盗ミュージカル、全てが好みで……はぁ……ため息が出るくらい面白かった!!!
(2年ぶり2回目の鑑賞なのに)

まだ見てない人には、「とりあえず見て、後悔はさせないから」と言いたい。

今まで『ターミネーター2』『ワイスピ スカイミッション』『ダークナイト』を除くと(つまりシリーズものを除くと)、『イコライザー』が最高かつ極上のアクション映画だと思って今まで生きてきたけど、ここに『ベイビードライバー』も並べようと思う。


この映画は、音楽なしでは生きられない若きドライバーの物語。

最大の見どころは、ストーリー全体がベイビー自身のサウンドトラックのようになっていて、彼が聞く曲に合わせて物語が進んでいくという構成。

最初に選曲した30曲をベースにストーリーを構成したのだとか。

「曲にぴったりの映画をつくった。映画にぴったりの曲を見つけるのではなく」

大好きなカーアクションにミュージックが融合すると、ここまでテンポ良くポップに、時にシリアスで、そして爽快感を味わえるのかと思わず息を呑んだ。

「人生が自分のサウンドトラックとシンクロし始める瞬間は、まるで魔法です」と監督は語る。「曇り空の下を歩いているときに、太陽が曲に合わせて顔を出すと、自分が全知全能になったような気分になりますよね。『ベイビー・ドライバー』は、全編を通してそんな瞬間からつくられているのです」

『ベイビー・ドライバー』は、いわば音楽から生まれた映画だ。

エドガー・ライト監督はおそらく大の音楽好きなのだろう。自分の"好き"を徹底的にこだわり、組み合わせた作品だからこそ、まったく新しい最高峰のエンターテイメントが出来上がったんだろうなぁと思う。

"好き"と向き合えば、狂気が生まれる。狂気は愛から生まれるのだ!


脳科学界隈では有名なオリヴァー・サックスの『音楽嗜好症』という書籍の中で、人によっては耳鳴りの症状を抑えるためにずっと音楽を聴いている人もいると知って、それも参考にしたとのこと。
(積読でした、すぐに読ませてもらいます!)


最後になったけれど、ヒロインであるリリー・ジェームズがとにかく可愛い。ハリウッド女優で一番可愛い。グレイテストショーマンの嫁なみに最高でした。

はぁ、監督、早く続編を見させてください!!!



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映画を浴びるように見始めて来月でちょうど3年になるので、特別企画として今月は大好きな映画だけを見返す月間にしている。

こんなにもご飯を食べる時間(映画を見る時間)が待ち遠しいのは本当に久しぶりだ。毎日の映画ライフが楽しくて仕方がない。

僕と同じ好みで、映画をほとんど見たことない友達に、☆4.5(実質MAX点)の作品を集めて片っ端から見せていきたい。映画好きにさせる自信がある!!!!

ベイビードライバー、イコライザー、キングスマン、ターミネーター、ダイハードとか立て続けに見せられていたら、僕も絶対もっと早く映画オタクになっていたと思う。



「エドガー・ライト監督のオリジナリティとして、様々なジャンルをミックスする作風があげられますが、それはどのように生まれたのでしょうか?」という質問に対して、監督はこう答えている。

「映画、音楽、そして文学とか、様々なアートへの愛情がベースにあり、そこに僕の人生経験そのものが加わって、自分の感性が磨かれているのだと思います」


僕も自分と向き合うことでどんどん愛を追求し、いつか最高峰のエンターテイメントを作れるように精進させていただきます。