ドント

ヒッチコック/トリュフォーのドントのレビュー・感想・評価

3.9
2015年。まーもう素晴らしいです。仏の映画監督トリュフォーがサスペンスの神様ヒッチコックに映画作法をインタビューした書『定本 映画術』(邦題)、その音源や写真を主軸に、目の覚めるようなすごい映画人たちがヒッチの超絶な偉大さについて語るドキュメンタリー。
一本の映画と呼ぶよりは『映画術』のサブテキストな感触があるものの最低限の知識は並べられるし、とにかく映像と語りと映像の引用が的確すぎて40分にも120分にも感じる濃密すぎな80分。ぶ厚い内容がみっしりと詰まっている上に退屈さの欠片もない構成がうまい。
本編もすごいがあらゆる作品に題名と製作年と役者名をぶっこみエンドロールには登場作品一覧まで突っ込んでしまう日本語字幕の八面六臂の活躍ぶりがすさまじい。特典には映画人たちの紹介まである。怖いほどの愛た。さぁみんな、ヒッチコック映画を観よう。
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