『アメリカの夜』を観た後に、とても観たくなる作品。トリュフォーの映画愛が伝わる。
この映画は日本でも『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』として出版されているトリュフォーによるヒッチコックへのインタビューが元になっています。この本はスティーヴン・キングが小説の書き方について書いた『書くことについて』に似ています。ヒッチコックもスティーヴン・キングも非常に作家性が強い。誰の映画なのか、誰の小説なのか、すぐに分かる。だから、そのまま参考にはできない。むしろ、映画監督や小説家を目指す人のためのテキストではなく、もっと大切なものを学べる何かですね。
この映画は、その入門編として素晴らしい。マーティン・スコセッシ、ウェス・アンダーソン、デビッド・フィンチャーなど、やはり作家性の高い映画監督がヒッチコック作品を解説してくれます。またヒッチコック作品をたくさん観たくなった!