へちまびと

アイリッシュマンのへちまびとのレビュー・感想・評価

アイリッシュマン(2019年製作の映画)
3.6
元々しがないトラック運転手だったロバート・デ・ニーロがあるきっかけからマフィアのジョー・ペシと縁を持ち、ジョー・ペシがトラック運転手組合を取り仕切るアル・パチーノをロバート・デ・ニーロに紹介し、そこからお互い交流が始まるハートウォーミングストーリー()。

ロバート・デ・ニーロの娘は暴力的な父親をどこか軽蔑した目で見ているが、優しいおじさんであるアル・パチーノには懐く。

しかしジョー・ペシとアル・パチーノは徐々に関係が悪くなる。ジョー・ペシからアル・パチーノの元へ派遣されてる体のロバート・デ・ニーロは板挟みになるが……という話。

ジョー・ペシといえばホームアローンで頭を焼かれる泥棒役が有名だが、こういう本当に怖い人の役もできるのね〜と30年越しくらいの確認作業をした(?)

ロバート・デ・ニーロがアル・パチーノを説得するシーンは泣ける。
また、娘は真相を鋭く察知してロバート・デ・ニーロに憎悪の目を向けるところもつらい。

視聴後、何か重いものが腹に残る感覚がある。クリント・イーストウッド作品みたいな苛烈さのある話。