果たして何が人間として正しくいると言うことなのか。
正義の言葉が裁判で出てきたけれど、それぞれの人生の中でその正義とは一体どれほどの価値があるのか。
マフィアの中だから見える家族と個人の内面との言葉のない対話。
“今”大切なものだけを抱え過ごした「過去」は過ぎ去ってしまった”今”どうすれば抱えていけるのか。
素直に赦しを電話できない時誰に赦してもらえるのか。
人生を追う長い尺の果てでとても哲学的に個人に焦点を当て切ったとても上品で、且つ渋く、一番奥底で浮遊した感情の一路を眺めていたような。
巨匠スコセッシにしかできない巧みな技で堪能させてもらえた。