同じくスコセッシ監督の実録ギャング半生振り返り映画『グッド・フェローズ』がひたすらにテンション高くガンガンテンポ良く駆け抜けてくのに対し、こちらは淡々と静かにゆっくり歩を進めてくよな三時間半。劇場でも観たいが、配信にて家で夜中にちびちび酒を飲るように観るのが良いな、と思いました。
殺しのシーンにおける呆気なさ感がとても素晴らしい。すれ違い挨拶KILL。タイミングボタンが出るゲームプレイしてるよな感覚で観てしまった。バイオレンス／クライム映画において銃は『観客の予想より1コンマ早く』撃たれるのが良いのだ、と誰か有識者が言ってたけどまさに。
まあ淡々とした映画ではあるが、濃厚なキャラと面構えがおぼえきれないほど出てくるので頭グラグラはします。
劇中で死なないキャラは名前が出るタイミングにてそいつがのちにどう死ぬのかも表示されるシステムなのですがまともな死に方してるヤツがほぼいない。
世界三大説教俳優アルパチーノ（あとの二人はサミュエルジャクソンと丹波哲郎）名物の演説もひさびさに観たなあ…
