すずき

アイリッシュマンのすずきのレビュー・感想・評価

アイリッシュマン(2019年製作の映画)
3.3
トラック運転手のフランクは、ひょんな事からマフィアの大物ラッセルと「友人」になる。
彼の「頼み事」をこなしていく内に、トラック運転手組合会長のジミーと知り合い、彼にも気に入られるフランク。
彼らは互いに友人だったが、あるきっかけでその友情にヒビが入り、フランクは板挟みになる…。
激動の時代を過ごした、とあるヤクザの半生記!

私の3大「実は苦手な映画ジャンル」は、ヤクザ・アニメ・戦争。
この映画も、そのご多分に漏れず、やはり世間の評価ほど乗れなかった。
「ゴッドファーザー」ですらピンと来なかった俺。楽しめないのが悔しい。

こーゆー映画の何が苦手かというと、有り体に言えば、映画偏差値が低いぼくの頭にはムツカシイ事だ。
登場人物は多いけど、ほとんど色味の薄いオールバックのおっさんだったり、派手な描写は多くなく、淡々と語る重厚ストーリーテリングだったり…。
そんな映画を3時間半も見るのは、(つまらなくはなかったけど)集中力切れてノーミソパンクしちゃう!

回想の回想の回想、みたいな時系列の語り方は意外に複雑ではなかった。
むしろ見やすいのは巨匠の技がなせることか。

そして長い長い回想が終わり、ようやく現代に追いついた終盤から、ようやく私にも乗れてきた。
長い道のりだったこそ、フランクやラッセル、そしてジミーの最期が胸を打つ。
ラストシーンがこの映画で1番好きだな。

あの頃はギラギラしてた奴も、悪い事してた奴も、皆んな消えていった諸行無常感。祇園精舎の鐘の声、兵どもが夢の跡…(混ざってる)
実在の人物が出る時、その人が亡くなった年と死因が表示されるけど、ヤクザって皆ロクな死に方してないのね。
けど、1人だけ「皆んなから愛され畳の上で大往生」みたいな奴いたよね?この映画のキャラの中で一番の勝ち組?