磨き抜かれた美的感覚が刺激的。そしてオープニングの、インパクト大な現代アートにはかなり驚かされた。
アートディーラーのヒロインもとに届いた、元夫が執筆した小説がめちゃくちゃ怖い。
現実に誰の身にも起こりうる理不尽極まりない物語。じわじわと精神的に追い詰められていく様子に、もぅやめてーードキドキを超えてバクバクが止まりません。
あれ?
登場人物の言動が、誰かに似てる...
ヒロインの想像が、映像となって現れる小説の世界と、現在と過去を交差させ、融合させる演出が秀逸。それをヒロインがどのように受け止め、また、元夫の狙いとは?を考えさせられる見事な心理サスペンスだった。
小説の中の恐ろしくもスタイリッシュな赤いソファと、思い出の中の赤いソファ。
彼女のアートと、小説の彼女たち。
繋がりが洒落ていて美しく、そして悲しかった。
"警告"
大切なものは簡単に捨ててはいけません。
それは愛なのか、復讐なのか。。
いずれにしても19年間ずっとこんなことを考えてたのか...と思うだけでもめちゃくちゃ怖い。