トムフォード監督の最新作。前作の「シングル・マン」が好きだったので、今年結構楽しみにしていた作品。
残酷なストーリー。そしてどことなく冷たい印象の映画で（エイミーアダムスが特にそんな雰囲気を醸し出している）、
個人的にはトッド・フィールド監督の「インザベッドルーム」みたいな映画をちょっと連想した。
この映画、クライム映画にみえて実は恋愛映画だということを頭の隅に入れておけば、前夫が送った小説がなにがいいたかったがラストシーンでわかる作品だと思う。そんなけっこうおしゃれ構成の映画。おしゃれだけど、登場人物のセリフひとつひとつ自体は個人的にはそこまでひきこまれなかったかな。ちょっと単調なところもあるので、嫌いな人は嫌いな映画だと思う。
俳優の演技は皆上手い。とくに、アーロンテイラージョンソンとジェイクギレンホールの演技が上手かった。エイミーアダムスはサスペンスフルな雰囲気が素晴らしかった。そんなエイミーに「ノクターナル・アニマルズ」なんてちっとも可愛らしくないし小難しいしセンスもないニックネームを付けるなんて、ジェイクもえらくなったもんだな。と上から目線でいってみる。
