しばらく何が起きているのかわからなかった...
デザイナー『 トム・フォード 』の感性に誘われるオープニング。
この状況を認識するのに数秒かかりましたが、このある種、耽美で異様な世界から目が離せなかったです。
交錯・対比する… 現実と小説
小説で描かれる残酷・凶暴・迷い・弱さ
現実世界で纏うそれぞれの偽装・秘密
沸き上がる狂気 不安定な精神
そして、抜け出せない過去...
エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールはもちろんですが、マイケル・シャノンのどこか土っぽく渇いた感じや、レイ役のアーロン・テイラー = ジョンソンの狂気をはらんだ演技に "ぞくぞく" し、特にいつキレるかわからないアーロンは、観ていて本当に恐かったです!!
空白と余韻・不安に包まれ、まるで映画と同化してしまったかのように感じるラスト...
映像の壮麗さとインテリアやファッションの美しさ、キャストの演技に圧倒され続けた116分でした。