まさなつ

ノクターナル・アニマルズのまさなつのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
4.0
いわゆる上流階級の方の悩みっていうのは、(何贅沢言うてんねん)、って気持ちが心の片隅にあって、それを延々と観せられるのは、どうも気乗りがしないところがあります^^;

また、デザイナーが監督というと、ビジュアル重視で、これみよがしなアートを振りかざしてくるんじゃ〜なんて偏見も頭をかすめるのですが、ジェイク・ギレンホールにエイミー・アダムスとくれば、素通りは出来ないです。

この映画、オープニングから度肝を抜かれます。これがアート?単にインパクト与えたいだけ?それこそ、これみよがし感プンプン。

世界的なデザイナーに喧嘩売っても、相手にもされないので、それはさて置き、呆然と眺めていると、そのまま現在と過去、現実と小説が交差する世界に放り込まれ、いったい何処へ連れていかれるのか最後までドキドキしました。特に小説部分の怖いことと言ったら。私も車運転するので、他人事ではないです。

母親を否定しながらも結局似ていく女と、離れいく男。壁の絵の文字が最高の形で、、!
ラストもいろんな解釈が出来そうですが、私にはちょっと痛快に見えました、、ざまぁみろ!、、って^_^ でも虚しさも残りますが、、。

ジェイクはこういう役ハマりますねー。マイケル・シャノンが、ちょっと得体の知れない感じがしますが、いい味だしてます。

なんとも美しくも怖ろしい世界でした。いろいろ偉そうなこと書きましたが、面白かったです。トム・フォード様、失礼しました。こりゃ「シングルマン」も観ないと、、!
まさなつ

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