コーディー

ノクターナル・アニマルズのコーディーのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
4.6
やっぱ今年中に観たくなったので滑り込み鑑賞!
あの強烈なオープニングを上回る強烈なラストシーン!
再婚した夫と不自由ない裕福な暮らしをおくるスーザン。そんな彼女のもとに20年前に別れた元夫エドワードから一冊の小説が添えられた手紙と共に届く。今なぜ彼が送ってきたのか?その狙いとは?

普通に捉えればあからさまななリードもあるのでそっち方向で観てしまいそうになるけどあんなOPでガツンとやってくるトム・フォード監督、そんなわかりやすい抉り方はしてこない。かと言ってインパクトだけなはずもない。頭から離れない異様さの時点でもう監督の術中にハマってたようですw

捧げられた小説と自分を重ね合わせていくスーザンの精神は過去の記憶も呼び覚まし不安定に、、、
またこの劇中劇的に展開される『夜の獣たち』って小説が何とも嫌な物語なんだね〜それと同時にこんな理不尽極まる物語に容易に感化されちゃうスーザンって人もわかりやすい人なわけでw
怖危ないキックアスやマイケル・シャノン、そしてジェイク!暴力的ではあるけどシンプルな劇中劇にゾクゾク惹きつけられた。終盤のジェイクの演技観て震えました〜ホントに迫ってくる凄い俳優さんだ〜大好き!

いろんな見方ができそうな気もするけど狙いを集約したようなラストシーンはゾワゾワ〜って鳥肌立ったしOP、ED曲共に素晴らしい。余韻と言うか上映後しばらく動悸が激しかったですw
こりゃ今年のベストに絡んできちゃいました〜