このレビューはネタバレを含みます
現実と過去とフィクションの切り替えが鮮やかで美しい。本というキッカケがうまく作用していた。
アニマルズというのは複数なのかな。
幅広い解釈が可能な作品で、きっと真実はひとつなんだけど、 一回観ただけでは妄想が先だって収束しそうにない。
(おそらく悪い意味で)自分のことばかり書いていたというエドワード。この物語もそういう自身のことなのか。それともそこを脱したのか。たぶん後者なんだろうけど…。
映画館で見た「あらすじ」の文が、実際観たときに違和感をうんで、変な感じだった。先入観もたずに観たかったな。
本のなかで妻子の死体があった赤いソファ。過去の場面でも主人公が赤いソファに座っていたけど、あれが、エドワードにとっては絶望の象徴、否定された現場だったのかな。他にも出てきていただろうか?
妻子を失って強くなった男の話なのか。近い死を暗示しているのか。お前らみんな同類だといいたいのか。いろいろ考えてしまうが。
レストランにヒロインを置き去り(という表記は正しくないかも知れないけど)にするエドワードの事情や心境が、深く想像をかきたてる。
危険。
…これ原作あったのかー。